痰に血が混じっている

痰に血が混じっている場合

痰に血が混じっている場合

痰に血が混じっている状態のことを「血痰(けったん)」と呼びます。血痰では痰が赤色、あるいは暗赤色をしていることが多いです。口内の出血が痰に付着しているだけのこともありますが、喉(咽頭・喉頭)や気管支・肺からの出血が起きている場合には、何らかの疾患の可能性が考えられます。血がみられると重篤な症状のように思う方も多いですが、重症度と関係なく血痰は生じます。

いずれの場合でも原因を特定して適切な治療を行う必要がありますので、血痰がみられた場合には、すぐに茨木市のよしだ内科・呼吸器内科クリニックまでご相談ください。

血痰と喀血・吐血は似て非なる症状です

口から血が出るものとしては、血痰のほかに「喀血」「吐血」も挙げられます。喀血は咳とともに血が出ることを指し、吐血は嘔吐とともに血が吐き出されることを指します。これらは区別が難しいこともありますが、いずれの場合でも体に異常が起きていることは確かです。速やかに医療機関を受診してください。

  • 血痰…血の混じった痰が生じる
  • 喀血…咳とともに血が吐き出される
  • 吐血…嘔吐とともに血が吐き出される

痰に血が混じっている時に考えられる疾患

肺炎

細菌やウイルスなどへの感染によって、肺が急性炎症を起こした状態のことを「肺炎」と言います。咳や痰(血痰)、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音:ぜんめい)、発熱などが主な症状です。特に免疫力が低下している時に発症しやすく、風邪やインフルエンザの悪化によって肺炎が起こることもあります。

気管支拡張症

気管支拡張症は、何らかの理由で気管支が拡張を起こし、元の状態に戻らなくなっている状態のことを指します。気管支が広がって自浄作用が低下するため、様々な感染症のリスクを上昇させます。それに伴い、咳や痰(血痰)、発熱、倦怠感など様々な症状が現れることがあります。

肺結核

結核菌による肺の感染症のことを「肺結核」と呼びます。咳や痰、発熱、倦怠感、体重減少などの症状が長く続くのが特徴で、気道が充血することで血痰が生じることもあります。ただし、自覚症状に乏しいと発見が遅れて重症化する可能性もあります。感染力も強いため、結核が疑われる場合には迅速かつ的確な治療が必要です。

非結核性抗酸菌症(肺MAC症)

結核菌が属する抗酸菌というグループのうち、結核菌とライ菌以外による感染症のことを「非結核性抗酸菌症」と言います。よくある症状としては慢性的な咳や痰(血痰)の症状が挙げられますが、自覚症状が出ないこともあります。結核とは異なり、人から人へ感染することはほぼありません。

肺がん

肺がんは肺に生じた悪性腫瘍のことを指します。肺がんが生じる原因は様々ですが、発症しても初期段階では自覚症状に乏しいという厄介な性質を持っています。咳や痰(血痰)、発熱、息切れ、体重減少などの症状が代表的ですが、これらが生じる頃には進行がんになっている可能性もあります。そのため、定期的ながん検診によって早期発見・早期治療に努めることが大切です。

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