家族の影響が大きいですね。父は歯科医師なのですが、小さな頃から「お前が医者になって、おじいちゃんやおばあちゃんを診てくれたら安心」と言われていました。私もそれに乗り気になり、小学校の日誌にも「将来の夢：医者」などと書いていた記憶があります。

父からは医師として働くことのやりがいについてもよく話を聞かされていましたね。自らのクリニックで患者様を診ることの責任とやりがいについて、よく父は語っていました。そこから受けた影響は大きいと思います。「俺は歯科医師だから、お前は体全体を診られる医者になれ」と言われたことがあるのですが、父と同じ歯科医師ではなくて医師を目指したのは、その言葉が直接的なきっかけです。

それに加えて祖父母も応援してくれたので、医師になるという気持ちがブレることはなく、そのまま医師の道を歩むようになりました。

元々私は大学病院で肺がんをメインに診療を行っていました。私個人としては、医師として患者様に最期までお付き合いしたいのですが、大きな病院では他にも治療を待つ方が大勢いらっしゃるため、お一人おひとりにじっくりと向き合うことができないこともあります。

特に緩和ケアへ移行された患者様は、大学病院の性質上、どうしても地域のクリニック様などにお任せする形になってしまいます。そのため、担当した患者様に最期までお付き合いできないことが気になっていました。そうした中で、次第に訪問診療・在宅医療に興味が沸き始めたのです。

そこで思い切って大学病院から在宅診療が可能な病院へと移り、在宅診療の経験を積みました。そもそも患者様の人生に寄り添った医療を行いたいという想いで呼吸器内科に入りましたので、とても良い経験になったと思っています。

そしてこの度、これまでの経験を活かし、呼吸器内科医として外来と訪問診療とに対応した医療を提供することで地域医療に貢献できればと思い、よしだ内科・呼吸器内科クリニックの開業を決意いたしました。皆様の医療のお悩みに丁寧に寄り添わせていただければと思っております。

一言で言えば「地域のホームドクター」でしょうか。お悩みの症状がある時はもちろんですが、お体のことで不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。私は喋るのが好きなので、雑談をしに行くような感じでお越しいただければと思います。「近所の医者のおっちゃんと話をしに行く」くらいのお気持ちでいらしてください（笑）。

地域医療の担い手として、当クリニックが「地域の皆様の憩いの場所」となれれば嬉しく思います。

呼吸器症状で言えば、咳が長引く、少し動いただけで動悸・息切れがする、痰に血が混じっているなどの症状があれば、一度受診をおすすめします。「ちょっと変だな」「どの科に相談するべきだろう」と思った時には、ご遠慮なく当クリニックへお越しください。

訪問看護サービスとも綿密に連携しておりますので、通院が難しいと悩んでいる方がおられましたら、当クリニックまでお気軽にご相談ください。

当クリニックは地域のホームドクターとして、皆様と医療との橋渡し役を務めていけたらいいなと考えております。呼吸器疾患をはじめとした様々な症状に対して適切な治療を行うのはもちろん、近隣の医療機関や訪問看護ステーションとしっかりと連携することで、患者様のお悩みに幅広く対応できる体制を整えています。

先ほどもお話しした通り、クリニックへの通院が難しい方へは訪問診療も行っております。患者様の生活や人生にしっかりと寄り添い、快適な毎日を送っていただけるように精一杯サポートさせていただくつもりです。通常の診療時間との兼ね合いもあるので、状況によってはすべてのご希望に添えない可能性もありますが、通院に関するお悩みがあれば、こちらも気兼ねなくご相談ください。